ここはイタリア、フィレンツェ、2019年の最初のヨーロッパ出張始まりました。
フィレンツェは小春日和
長いフライトで凝り固まった体をほぐしてくれます。
この暖かさだけではなく、やはりイタリアという国は、イタリア人達は心も体もほぐしてくれます。
ついて早々のタクシーの運転手の荒い運転はスリル満点でジェットコースターのよう
ちっちゃなフィアットをまるでレーシングカーのように扱うイタリアンドライバー
小刻みに揺られたおかげでホテルに着いた時には骨盤が矯正されている(気がする)
定宿のイタリア人スタッフに紛れ、先にフィレンツェ入りしている友人に「ボンジョルノー!」と迎えられ、イタリア語の響きもなんとも疲れが取れる
どうせ後は寝るだけ、まずはご飯だ!と、トスカーナ料理で胃袋も満たされ絶好調
イタリア人は宵っぱり、ディナーの開始時間も遅いので当然カフェも遅くまで開いている
もちろん夕飯たべた後はカフェに立ち寄ってイタリアンエスプレッソをクイッと飲みます。
これで一気に疲れも吹っ飛びます。
イタリアでは、歩けば数メートル毎にカフェが必ずある。
日本にとってコンビニがなくてはならないように、イタリアではカフェがなくてはならないもの。
イタリア人にとってのカフェの存在理由からして、日本人との根本的な違いがわかります。
日本にとっては「便利さ」としてのコンビニ、かたやイタリアでは「交流」の場として存在している。
生活の一部としてカフェが存在しているのです。
イタリア人は集まっておしゃべりをするのが大好きなのです。それも「超」がつくほど好きなのです。
ディナーまでの時間に軽いアルコールを飲む「アペリティーボ」という習慣がイタリアにはあります。
イタリアだけではなく、ヨーロッパで旅をしたら夕方頃にホテルのサロンや街中のバーカウンターでディナー前に男女が集まってお酒を飲んでいる様子を見たことありませんか?
欧米ではよく見るけど、イタリアでは「アペリティーボ」といって、イタリア独自にさらに進化してます。
パリでの「HAPPY HOURS ハッピーアワー」がそれと似てますが中身は全く違う。
パリは夕方5時から8時くらいまで店によって飲み物が決まっていて、ビールなどが半額でポテトチップスがもれなくサービスと言う感じ。(違いはお店によってもちろんあります)
イタリアではブッフェ形式でおつまみがずらっとカウンターに並ぶのです。
それも、お酒一杯の価格で!
アペリティーボでの代表格ドリンクはスピリット
カンパリに似たイタリアの「アペロール」という赤いリキュールのカクテル
さっぱりとしていて、ほんのり苦甘い、まさに食前にぴったり
注文したらさっそくブッフェ形式のカウンターへ行きます。
好きなだけ色々食べれるのですが食事前ってことは忘れずに!
1杯の価格で沢山食べれちゃうんだから、イタリア人の太っ腹ぶりは訳わかんない。
ここがフランスのハッピーアワーとは違うのです。
フランスはせいぜいポテトチップスかナッツくらいのもんですが、イタリアでは肉や魚こそないだけでカナッペやマリネなど料理が出てくる!
もちろん食事前なんだから、そんなに食べないけれど、ミラノでは夕飯がそこで済んでしまうくらいに豪華なアペリティーボがあるそうです。
もちろんそれが飲み物の値段だけで食べれちゃうんだから、イタリア人はクレイジーです。
ミラノの豪華版、高くても10ユーロ(1300円)〜15ユーロ(2000円)だそうですよ。
今回、イタリアのメーカーさんとの待ち合わせのホテルでそのアペリティーボをしました。
誰ひとりそのホテルの宿泊者はいなくて、素敵なところを見つけてはアペリティーボするんだそうです。
「どこそこホテルのアペリティーボはルーフ(屋上)で夏がオススメよ」などなど、アペリティーボ情報はイタリア人にとってはマストアイテムの様です。
イタリア人はおしゃべりが大好きなので、アペリティーボしながらワイワイとおしゃべり、ディナーが始まる前にもう話尽くしたんじゃないかってくらいに喋ってる。
さあ、ディナーへ行きましょうと、外へ出たら、次は出口付近でおしゃべり
もちろんディナーでのおしゃべりは当然ですが、帰る時にもレストランの外でお別れ前におしゃべり
各々のホテルまで歩き出すまで時間がかかる
夜がふけるどころか。夜があけちゃうよーーと、さすがに驚いた。
イタリアに長く住む日本人いわく
「いつもイタリア人との会食はこうなので、なかなか時間通りに事が進まないんです!しかも、夜遅いくせに朝は早いの!結局は体力あるってことなのよ」とのこと
面白いし楽しいけど、体力いります!
イタリア流儀に心も体もフニャフニャに骨抜きされて、今回のヨーロッパ出張が始まりました。
大丈夫か?はい、大丈夫です!いつも通りのイタリアでのお仕事行ってきます!
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