フィレンツェへ行くには直行がないので、必ずヨーロッパの主要都市から乗り継ぎます。
私たちはパリへも行くので、たいていパリ経由を選びます。
パリ行きの便の楽しみのひとつは乗客ウォッチング。
パリ行きの便は毎回おしゃれを意識した人がたくさん乗っているのでファッションを見るのが楽しい。
パリコレも近いのでファッション関係者も多く、日本の代表する有名デザイナーを間近に見れるのもパリ行きならでは!
今回はパリ在住の有名デザイナーもいて年齢を感じさせないシックさにうっとり。
日焼けした小麦色の肌におきまりのポンパデュールヘアでとってもかっこよかったです。
そして、毎回一緒になる事が多い大御所デザイナーがまたいらっしゃいました!
パリでも人気の日本人女性デザイナー!
もう立っているだけで神々しい!
象徴的なおかっぱヘアーを見ると、I LOVE NIPPON!日本人である事に誇りを持っちゃいます。
今回も着用率の高いサルエリパンツをはいてました。
もちろん、この方達はファーストクラス。拝めるのは待合室でのみ。
でも、エコノミーでもファッションピープルが多く、最新ファッションに身を包んだこだわりの人たちがいて楽しい。
11時間のフライトも映画も今はたくさん見れるからあっという間に着きます。
そして、パリから乗り継ぎ成田出発から約17時間後にフィレンツェに到着
ホテルに着いた時にはもうヘトヘト、ベッドに入ったのと眠りについたのは同時じゃないかってくらいすぐ寝ちゃいます。
フィレンツェはあいにくの雨
雨降りの時に毎回感じる事、かれらヨーロッパ人は傘をささない人が多い。
毎回理解に苦しみます。確かに今日はどしゃ降りじゃないけど、普通にシトシト降っているからもちろんぬれます。
コートを頭からかけたり、帽子をかぶったり、ぬれないようにはしているけど服がびしょびしょ。
どうやら彼らには服がぬれる事に抵抗がないようです。
そして、持っている傘もたいていみんなすぐに壊れそうな折りたたみ傘。
日本でのビニール傘はまず見ないし、きちんとした傘を持ってる人はめずらしい。
雨の度に、傘をささない彼らを見て毎回不思議に思うのです。
何度かフランスで「傘」をオーダーしたことがありましたが、日本の傘に比べて質が落ちるのでもう懲りた事があります。
ヨーロッパ人(イギリスを除く)にとって傘の存在は地位が低いようです。
なんて、くだらない事を考えながらフィレンツェの街を散策。
フィレンツェは狭いので乗り物は使わず歩き回るのがおすすめです。
午後から雨がやみ、人も出始めました。
どこを歩いても絵はがきのようなこの街は初めて来た時からほとんど景色が変わりません。
雨上がりのアルノ川沿いを歩き、日に照らされた街並を見ているとタイムスリップしたような不思議な気分になります。
街全体が世界遺産のフィレンツェの旧市街は街並の保護が最優先なのでしょう。
本当に何百年も前から変わらない景色を堪能できるすばらしい街です。
そうこうしている間に、夜が近づいてきました。
最初のディナーは?気合い入れてチョイス!と、行きたい所ですが、
長いフライトと明日からの秋冬コレクションに備えて体力も精神的にも楽な「日本語メニュー」のあるレストランにしました。
昔だったら「日本語メニュー」を出されただけで興ざめしていた勘違いしていた偉そうな私たち、
今ではラクだしメニューも覚えられるし全く問題ないです。
「日本語メニュー」があるなんて、おのぼりサン的なレストランと毛嫌いしていた頃は私たちなりにとんがってたのかも?
今じゃあ、すっかり「ラッキー!」と、喜んでます。
「ブーカラーピ」という、フィレンツェエでは最古のレストラン。
クロキャベツとインゲンのスープ、リコッタチーズとほうれん草を詰めたロールパスタのグラタン風、
子牛のカツレツにトマトとバジルがたっぷり乗ったメインの3品。
どれも、さっぱりと味も薄めで疲れた体にはぴったり。
イタリアに来ると、野菜の野性味のある味の濃さ、オリーブオイルの新鮮さに感激。何が違うのでしょう?
雨が降っても傘をささずにびしょぬれでも気にしない「雑」さが、
もしかして「食」もよい意味でのアバウトな管理で味に深みを増すのかな?と、
つかれた脳みそで考えながら最初の夜が更けていきました。
明日から、まじめに「2008AWコレクション」速報をお伝えします!
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