2020年が始まりました。
今回の出張は、いつも通りにフィレンツェとパリを予定してましたが、フランスの空港でもストライキが始まったこともあり、急遽パリだけに変更。
今までにないバタバタな始まりです。
ということで、2020年のブログはパリから始まります。
着いた当日は、ストライキのおかげでの慢性的な交通渋滞、空港からホテルまで2時間半かかりました。
運転手がひとこと「これがフランス」
仕事場への移動は予想はしていたので焦ることなく
閉鎖しているメトロのかわりに動いているバスを使ったり、
最寄りの停車駅から歩いたり
移動に時間がかかりましたが、動いてるラインもあったのでなんとかクリア
最初の週末が過ぎた平日
しばらくはメトロがほぼ平常通りに動くとあり、今週は安心できるかな。
とはいえ、ストライキ自体は継続してるので、油断は禁物、、土日はデモもある。
次の週末はまたどうなるか分かりません。
このストライキ、12月5日から今まで続いています。
ということは、1ヶ月半も続いている!
それに加えて、週末はデモもやるんだから、、
フランスの労働者の権利を訴えるその根性には頭が下がります。
ようやく時間ができたので、今回の新しいホテル周りを散策してみました。
探すのは、仕事もできて、食事もできるカフェです。
朝7時から夜中まで開いている定番のフランスカフェ
カフェだけではなく、BARとレストランを兼ねたカフェはパリではスタンダード
至るところにあります。
目をつけたカフェ
ホテルから徒歩五分
この距離がいい
真夜中までいても、帰りは怖くない
木とタイルで構成され、フランスならではのポスターが貼られ、スタンダードな一般的なカフェらしい内装です。
音楽がかかってないのもいい
ギャルソンがキビキビしてるし、お客が素敵だし、常連もたくさん
コーヒーも美味しいし、食事も美味しい
今回の毎日行ける居心地の良いカフェを見つけられました。
フランスのカフェでは
リタイアしたムッシュが長い時間をかけて新聞を読んでいたり
素敵に装った老マダムもひとり優雅な時間を過ごしながら、常連同士で会話したり、
ギャルソンと握手を交わし、短い会話をしたりしています。
パリならではの素敵な光景です。
ひとりでぼーっとしていても、全く周囲が気にならない居心地の良さは店側とお客たちがつちかった歴史だとわかる。
日本でのそんな場所はどこかしら?
リタイアしたら毎日行ける、居心地のよい場所って思いつきますか?
よくアジアでは公園で麻雀か囲碁みたいなゲームをしていたり、早朝の太極拳なんかしている様子をテレビで見る。
台湾へいった時も確かに公園で太極拳している様子を見た。
関西の親戚は、朝から寺のある山を毎日登ってるけど、東京だとなかなかそんな環境はない。
早朝のラジオ体操をきいたことあるけど、今はまだ興味がわかない。
急に自分の老後を考え始めてきました。
今回のフランスでのストライキは年金制度の改定に異議を唱えたとのこと
フランス人がリタイア後の生活を守るために立ち上がったということか
マクロン大統領がフランスならではの複雑な職種別の年金制度を止めて、すべての返金受給者が公平になるように一本化するという改革を発表し、それに対して、大反発する関係労働者達が、このような大規模なストライキを始めたとのこと
メトロやバス、国鉄、郵便局員や空港で働く人々、はたまたオペラ座のバレリーナたち(彼らの定年は40代)
一昨日はルーブル美術館もストップするかもとのニュースまで(回避されたようですが)
フランス人が自分たちの人生設計に危機を感じたからこそのストライキ
海外を見習ってか、最近の日本、働き方改革とか育休(小泉進次郎さんの育休、こっちでも取り上げられていた、、)とか日本で行われています。
もともと日本人は勤勉が美徳だから、実際の現場は温度差があるとよく聞きます。
コンビニなど大手チェーンの24時間営業廃止問題でニュースになってる日本と、年金制度一本化で50日以上ストライキをしているフランスとは労働者の考え方に違いが大きい。
日本人は勤勉だし、周りの目を気にする質なので
いざとなるとストライキにまではいかない。
例えば、フランス人女性の育休は半年以上(最長3年)が当たり前
当然の権利なので、職場に戻って周りの目など気にするなんてストレスはまず感じない。
以前、取引先の女性が、養子を持つのでその子供との関係のために半年以上の休みを取りますと連絡があったことを思い出す。
私達日本とは環境、生き方、文化、考え方が違いに驚かされることが度々あります。
フランスは自分たちのリタイア後の人生設計のために立ち上がりました。
昨年、日本での定年後にかかるお金が2000万という首相の発言で、私達国民の不安を駆り立て大きな問題になりました。
でも、それも何となく最近は聞かなくなってきました。
桜のなんとか会などもなりを潜め、あの時の怒りはどこへやら。。
日本人は権利を主張するパッションは少ないように思う。
自分もそうですが
他者との意見の相違での摩擦や
ストレスに負けない精神を持ちわせていないのだと思います。
よく日本では、はっきりと物事を伝えず、察する文化がある
といいます。
文化と言えばそれまでだけど、我慢をしているとしたら?
もしくは相当なストレスを感じているならば、どうすればよい?
フランス人って、よく人前で大きなため息をつきます。
そしてよく人前で怒る。
イライラしている人も多い。
文句を平気で他人に投げかけている様子もよく見かける。
怒ることって実は自然な行為
フランス人って簡単に怒るけど、簡単に収まっている、瞬間湯沸かし器みたいな感じなのです。
我慢することをしても損かもってフランスに来ると思う。
とりあえず私達はファッション関係なので、ファッションから考えてみます。
最近よく見かける、同じ格好をして遊びに行く双子コーデ、
私服よりも制服を好む中高校生、
理由は色々あるらしいけど
「仲良し」になれるからという理由を聞くと、何となく日本らしさを実感します。
安心材料になるならそれはそれでいいけど、
もしそんな中で、違和感やストレスを感じてる子もいるんじゃないかしら?
もっと自由になりたいと思っているかもしれません。
みなさん、何かしら心の中で溜まっているものありますか?
ストライキやデモまでは出来なくても、ため息をつきたくなる瞬間があるなら
まずは、ファッションを変えることで改革が起こるかもしれません。
少なくとも、私はファッションでるうんざり鬱々とした気分は解消できてます。
不便なストライキやデモ行進で封鎖した道を歩きながら、自分たちの不満を訴えるムーブメントを感じると日本の日々のストレスも、こんな風に破壊したいもんだと思ったりします。
とはいえ、そこは慎重かつ冷静な日本人、怒ったり怒られるのにも慣れていない。
ただの「逆ギレ」としか思ってもらえない。
「逆ギレ」で終わらせず、収束するまでフランスみたいにしつこくしないと日本は変わらない様に思う。
風化することが一番の問題ということです。
働き方改革や育休のような、急な変化にすぐにはついていけなくても、まずは身近な問題を風化させないことなのかも。
今年は、ゆっくり、そして少しずつ、世界の変化を感じつつ、自分たちの生き方を見つめ直すのもありかも知れません。
手っ取り早くファッション!
世界が動いてる様に感じるけど、私はどーしたらいーの?
と何となくストレスを感じているならば
他のみんなとはちょっと違う、少しでも自分が開放された気がするファッションをしてみる。
そこからでも何かが変わっていくかもしれません。
そんな新鮮なファッションを今回のパリに来て考えてます。
どうですか?ちょっぴりムーブメントを感じませんか?
この調子でいけば、老後も楽しめるかも!
そんな2020年の最初の出張です。
今年も世界、日本、そして皆さまにとって良い年になりますようにお祈りしてます。