パリの街行く人を見ると、ファッション雑誌を見るよりおしゃれの参考になる。
フランス女性達は年齢に限らず、見事なおしゃれの達人が、ゴロゴロいる。
これ、大げさじゃないんです。
街中にシャッターを切りたくなるステキな人たちが大勢いるのです。
パリで目を奪われる人たちは、自分の魅力を熟知した我流の着こなしをしている。
人生を楽しんでいて、自分らしさを楽しんでいるような人たち、、
決して、雑誌から抜け出したような、Lookbookコーディネートではありません。
パリで見かけるオシャレな人たちは、一本筋が通っているかっこ良い人が多い。
ブランドをキレイに着て、流行の最先端をいってる人は、大抵、ファッション業界っぽい人
ストリートで見かけるノーブランドでオリジナリティたっぷりな装いの人達は、普通にパリで生活をしているパリジャン、パリジェンヌ達。
(*こちらは、ファッション業界の人たち)
この人たちの、このオシャレさのルーツってなんだろ??と、毎回疑問に思う。
ラテン民族であるフランス人は、バカンスの為に働き、バカンスの為に生きるといわれてます。
お金を消費する事に贅沢を感じるのではなく、時間を消費する事に贅沢を得るという考え。
フランス人って、華やかに見えて意外と質素で堅実な人が多い。
街でブランドもので身を固めている人は、旅行者かそれなりのクラス(階級)の人で
ストリートで見かけるオシャレな人たちは、ブランドなんて分からない
フランスでは法規制でセール日時がちゃんと決まっていて、セール表記は解禁日になると一斉に貼られる。
セールになると、街中がセールの袋を持ったフランス人がたくさん。
みんなもちろんセールが大好きだし、古着屋も多いから、古着も身に着けている。
極端に言うと、パリではセール前に買う客は、旅行者がほとんどな気がしてしまう。
フランスファッションは世界に向けてのビジネス
有名フランス高級ブランドショップは、ほとんど外国人のお客様で埋め尽くされている。
この魅力的な街や人は、私たち外国人を魅了する為に、あの手この手で誘惑しているとしか思えない。
フランスを旅行した方なら、フランスの消費税の高さに驚いたと思います。
19.6%!
とはいえ、食品は5%(イタリアは10%で、イギリスは食品は今の所、無税)というように、国民にとって生活に欠かせないモノは税率は低い。
確かにこれでは、セール前のショッピングはタックスフリーの外国人のみというのもうなずけます。
怒ってばかりのフランス人が、平気なのかしら?と、疑問に思う。
しかし、セールの内容がすごい。始まったかと思えば、すぐに50%OFFとかになる。
セールの次の日から、面白いくらいに新しめの服を身につけたパリジェンヌに目がいく。
そして、高いレストランは旅行者で埋め尽くされ、美味しいワインとチーズで公園で楽しくディナーをしている。
一流レストランより美味しくて安いビストロが、堅実なグルマンなフランス人の為に隠れた所に点在している(らしい、、)
こんな状況下でも、クオリティーの高い人生を楽しむ術を知っているフランス人に、圧倒される。
フランスに旅行して、バゲット(フランスパン)の安さに驚いた人がいると思います。
ホテルやカフェの高い朝食では、必ずクロワッサンがついてます。
星のないような質素なホテルでの朝食は決まって、バケッドにカフェオレのみ。
この理由、実は税率が違います。クロワッサンは税率が高いのです。
フランス人にとって、私たちのお米のような主食のバゲッドは安い。
そして毎日食べるものではないバターたっぷりの美味しいクロワッサンは
太る事を気にしないでいられるリッチな人か旅行者に食べてもらおうというのがフランス的発想なのだそう。
なので、朝食を安くすまそうと思ったら、バケッドにカフェオレに限ります。
手頃にバゲットとカフェオレ
リッチにクロワッサン
こんな風に、パンひとつをとってもややこしいフランス
フランス人がややこしくて、そして身勝手で、なおかつ個性的なのが少しだけ理解できませんか?
これもまた、フランスの国作りや政策から来ている所もあります。
年間八千万人以上超える旅行者がいる、世界有数の観光国フランスにとって、旅行者から税金を取るとしたら消費税が手っ取り早い。
外国人にとって魅力のある国にして、世界一、何度も行ってみたい国にしてみようではないか!
そんな思惑が見え隠れしています。
でも、本当に魅力的な国なんだから、すごい。
ここで日本はどうなんでしょう?
飛び出た個性を嫌い、マニュアルを好む日本社会、慇懃無礼なほどに丁寧な応対、、
なんとなく、これもまた政治的なにおいを無理矢理、意識的に感じてみると??
もしや、うるさく文句言われるのが嫌だから?丁寧な言葉の裏では、「大人しく、同じ税率で我慢しろ!」という、思惑が、、?
観光大国のフランスと違って、ストレス大国の日本、、
もう少し、フランス人に習って、人生を楽しめるようになりたい。
隣の芝生は青く見えるだけなのかもしれないけど、せっかく日本は住み良い国だからこそ、もっと魅力的な国になると良いな、、
まずは、夏のバカンスをいつもより多めにとってみるか、、と、パリを出る日が近づくにつれ、思いました。
まずは、日本ならではの温泉かなーー
皆さまも、良いバカンスを!
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