この夏も来年の春夏のコレクションのためにイタリアにきています。
イタリアはフィレンツェ、言わずと知れた芸術の都です。
フィレンツェという街はイタリアらしいというより、フィレンツェらしい街といえます。
フィレンツェという街はイタリアらしいというより、フィレンツェらしい街といえます。
イタリアは南北に縦に伸びた形をしているので、北から南まで
風土に食文化や人間の気質も南北で違う。
北はアルプスに面していて、意外と寒く寒暖の差がある
商業の都市ミラノは北に位置する
商業の都市ミラノは北に位置する
ファッションも寒暖の差があってこそ発展するというもの
ミラノはファッションの中心でもあります
そして、都会らしく少々気取っているのも否めない
南に行けば行くほど、イタリアらしい明るさと素朴さも濃くなる
海に浮かぶトルコなどと交易が盛んだった幻想的な水上都市ベネチア
巨大な古代遺跡に囲まれた今も昔も永遠の都のローマ
そして良くも悪くもイタリアらしいと言われる南イタリアの大都市ナポリ
そして良くも悪くもイタリアらしいと言われる南イタリアの大都市ナポリ
人を見たら泥棒と思え、と言いたくなるほど治安は今も良くないのがナポリ
南へ行くほど、経済は悪くなるので、治安も悪くなります。
フィレンツェは治安はいい
フィレンツェはそんなイタリアのちょうど真ん中
イタリアらしさをほどほどに感じられ、バランスが良いのがフィレンツェ
山に囲まれているので山の幸が豊富、数時間で海もいける
中世ルネッサンスでは芸術が花開いた場所でもあり
統治していたメディチ家がヨーロッパ中の知識人や芸術家を集め、
素晴らしい都市を作り上げ今もその様子を残している。
ファッションはミラノが中心だが、メンズ、レディース、キッズと世界中のバイヤーが集まる
巨大な見本市はフィレンツェで行う。
小さな街だけど、たくさんのバイヤーやファッション関係が集まっても消化できるほど
ホテルもレストランも豊富に揃っています。
この夏のフィレンツェも期待を裏切らず、
イタリアらしい照りつく太陽と南から上がってきた熱気とともに
夏がまさに始まっていました。
修学旅行のような高校生達のグループや
夏休みが始まった子連れの親子、カップルや団体旅行
様々なタイプの旅行者達は、イタリアが誇るフィレンツェの街を堪能してます。
夏がまさに始まっていました。
修学旅行のような高校生達のグループや
夏休みが始まった子連れの親子、カップルや団体旅行
様々なタイプの旅行者達は、イタリアが誇るフィレンツェの街を堪能してます。
仕事とはいえ、イタリア独特の陽気な空気のおかげで疲れもたまりません。
カフェやレストラン、屋台にいたるまでみんな元気でリアクションが明るい。
とはいえフィレンツェの内情は経済悪化に悩まされている
長くここフィレンツェに来ているけれども、だんだん様子が変化していくことは私でもわかる。
EU統一前のイタリアの通貨はリラ、そしてもちろん国境が存在していて隣国へ行くのもパスポート提示が求められる。
はじめて、イタリアに来た時は列車での入国
家族旅行で、まだ子どもだった上に、はじめての海外旅行のヨーロッパ
列車内でパスポート提示を求められ、駅名は忘れたけど、長い停車時間中に父がひとりイタリア通貨の換金をしに行き、
駅弁のようなパスタとパンとワインが詰まったボックスを買ってもらったことは今も忘れられない。
その時の車内に残された不安と戻ってきた父が持ってきた暖かいはじめて食べるイタリアの食事にとても癒されたことは忘れられない思い出
フィレンツェの景色は今と変わらないにしても、昔はもっとフィレンツェ特有の商店であふれていた。
フィレンツェの特産といえば、革製品に金細工、そして紙や香草を使った薬品です。
街を歩けば、革特有の香りに包まれ、細工物や紙の工房なども多くあり、、街はまさに職人の街
思い出にと、ひとつひとつ革製品や細工物を丁寧に探し選び、買って帰りました。
EU統合し、パスポート提示なしでEU内は行き来でき、もちろんイタリアも
通貨もユーロに統一、一見便利で素晴らしいと思われたけど、
そのことで一気にフィレンツェに外の空気が流れていくことになる。
フィレンツェの工芸品は古い昔から特産は組合で守られ、
相互協力していたことで守られてきた。
また、そうすることで職人が守られ継続していく。
しかし、今では、多数あった様々な商店や工房は外から入ってきた
企業やブランドのおかげで競争社会が生まれ減少していってしまった。
なので、ヨーロッパの観光地はどこも様々な
EU諸国のトップブランドから庶民ブランドまで
の支店が軒を連ね、特色を失ってしまってます。
国と国との国境を失うことは固有文化が失われてしまうこと
そんな様子を目の当たりにしたけど、
イタリア人はその地方のもつ特色を愛している。
そんな外からの暴挙には負けないと思う。
ファッションはやっぱり変わらずイタリアらしいし、
食事もみんなこぞってイタリア料理を食する。
今後もイタリアのイタリアらしさを良くも悪くも失われられないように、
部外者である私はフィレンツェに来たらフィレンツのものを食し、
買い求め、決して外資のものにはお金を落とさない。
今回もイタリア料理に舌鼓をうち、イタリアの工芸品を見ながら街を散策し、
イタリアの食材店でお土産や思い出の品を買い求めました。