街がクリスマスムードになると
そろそろ渡欧が近づいてきたなあと思い
年が明けて正月気分が冷めやらぬ頃、あっという間に出発になるのです。
今年も恒例のヨーロッパ出張が始まりました。
気分はワクワクなんてことはなく、小心者の日本人なのでわりとナーバスになるのです。
またあのマイペースなイタリア人やクールなパリジェンヌたちに翻弄されるのかと思うと気が重くなり、何もしてないのにどんどん疲れてくる。
疲れの原因は言葉の壁だけではなく、糠に釘なイタリア人や
パリジャン達のクールさが大きい要因
低姿勢できめ細かい日本の対応や仕事の仕方に慣れている私にとって、ヨーロッパでの毎日は全く違う
移動の飛行機から、既に始まります!
日本からパリまでの日系機内でのキャビンアテンダント、いつでも腰を低くして丁寧に話しかけてくれます。
注いだ水がはねようならば、「お客様!失礼いたしました!」とマッハの速さで拭き取る。
穏やかに、心地よく12時間の長いフライト時間が流れパリ到着
到着後、美しく丁寧な日本のサービスに後ろ髪ひかれながら、トランジット
某フランス系の飛行機に乗り込み(ひとつしかないか?)フィレンツェへ
簡単な食事が配られるのだけど、
「ハム?チーーズ?」と、怒号のような大きな声で選ばされ、そのサンドイッチは投げるような勢いで飛んでくる。
飲み物は何にする?と、聞いてくるのだけど、機内がうるさいからか、私の声が小さいのか、いつでも何回も聞き返され、言ってもいないのに「コカ?」(コカ・コーラの意味)と返される。
さっきまでの穏やかな時間が嘘のように、キャビンアテンダントが早く仕事を終わらせたいという焦りがビンビンに伝わる機内
そして、どんなに揺れても手を止めず、まるで道路工事のおじさんのようにドリフトしながらコーラが運ばれる。
もちろんびしょびしょになってもおかまいなし。
さっきまではんなりとした日本女性のアテンドを受けた後のこのサービスはかなりなダメージになります。
ヨーロッパのキャビンアテンダントの女性達は体の大きい方が多いから、男性のようにたくましい。
日系のキャビンアテンダントに比べると、まさに体育会系な様子。
そんなこんなで、ガタガタドッシーンと着陸しました。
最初のお仕事はフィレンツェ!と、思いきや揺れ揺れに揺れまくった飛行機はフィレンツェではなく、びっくり!なんとボローニャに着いていた。
フィレンツェは霧も多く出るために、たまに着陸出来ず近くのピサやボローニャに変更する場合があります。
こんな時は、荷物を受け取って航空会社が用意するバスでフィレンツェに連れて行ってくれるのですが
そんな時のアナウンスの少ないことに毎回驚く
しかも、バスに乗り込む時は、名簿確認一切無し
さすがに出発の場合は、名簿確認はあるけど、到着の場合、EU加盟国内の移動到着時はパスポートチェックなしなので、まさに「放置」
あっという間にアナウンスなしでバスは出発するのでおちおちトイレも行けません。
皆様、トイレへいくなら、荷物を受け取る前に済ませてください。これ、必須です。
荷物を受け取れたと言うことは、バスの出発は目前ということなので、さっさとバス停に行くべきなのです。
何度も同じ目にあった事があるから、分かること
容赦ないのがフランス的。
(フランス系の飛行機での経験談なので、あえてのフランス的。)
そんなこんなで、今回は真夜中のフィレンツェ入り
歴史を感じる石造りの建造物に黄色がかった街灯が照らされた美しく幻想的な景色が広がります。
あら不思議!いっきにナーバスな気分は吹き飛び、心が踊ってきて高揚感でいっぱいになるのです。
この調子ならヨーロッパ最大規模の見本市、PITTI BIMBOでの仕事を頑張れるかも!
毎回、同じようにこの景色にやられ、この地に来れたことに喜びを感じてしまうんだから、フィレンツェってすごい。
パリも同様なのです、、、
結局、魅力的なのです。
そう思うと、体育会系のキャビンアテンダントも悪くない。
きっと、避難時には良い動きをしてくれるかも。
きっと、そうなはずと信じたい。
ということで、皆様
新年あけての、オッティブログです。
今年もよろしくお願いします。
コメント