街全体が世界遺産のフィレンツェの街は、風景や建物は何百年も変わらない
そして世界有数の人気観光地パリも同様に風景が変わらない
その風景は、いつ来ても、最初に訪れた時の感動を思い出させてくれて
その時の幼かった自分に帰れる
道を歩く観光客達が、みんな幸せな表情をしているんです。
きっと私もこんな顔をしているんだと思う。
この場所にいれて、すごく幸せという顔
だけど変わらないようでいて、何年も同じ場所に行くと、変化に気づく。
建物自体は変わらないけど中身が変わっているのです。
行列が出来る人気の店が出来たり、逆にかつての人気店が客が減り、なくなったりもある。
グルメ本やグルメサイトで取り上げられた美味しい人気レストランが次第に味が落ち、客が減り、閉店というのもよく見てきた。
人気のエリアは人が集まるぶん、商売の熾烈さを知ります。
ある作家のエッセイで人の集まるところには、烏合の衆というように、付和雷同型の人間が増えてくるとあった。
本が売れるほどに、あまり読み解かず、その内容に理解ない読者が増えてくる。
そんな経緯の中で、幸せとは良き読者に恵まれるということと気づいたとありました。
なるほどと思った。
店や商品もそう。良き客に恵まれてこそ、幸せ。
客は良き店や商品に出会えて、幸せ。
確かに人気のある店や場所では、売れ線のもの、人気のあるものに群れ始め、その人それぞれの独自の感覚が鈍る気がする。
大衆というのは、恐ろしいもの。私も他人事ではない。他人の評価を気にしてしまう。
フィレンツェでもパリでも、行列や人だかりはよく目にする。
パリに有名なカンパーニュのパン屋があって、昔から行列が出来ていて
もちろん日本のガイドブックにも載ってるから、旅行者も並びさらに行列が増えてくる。
どうしても、並ぶ気にならず、何年も食べずに横目で見てました。
いつからか、スーパーでそのパンがスライスして売られるようになって、驚いた。
カンパーニュをスライスして売るなんて、グルメなフランス人に許せるんだ〜
考えてみたら、私だって無洗米を買うし、刺身を切り身で買ってしまう(グルメな人達にはサクで買うべき!と、言われてしまうが、、)横着者。
人気があがって、経営者さえその気になったなら、当然の売り方なのか、、
数年前にやっと、数人しか並んでなかったので、買ってみた。
カンパーニュはやめたけど(10人分のパエリア鍋くらいの大きさ!)リンゴのパイやビスケット
食べたら、今まで食べなくて損をした!
想像以上に美味しかった、、、
いっときは、アメリカのセレブがチャーター機を出して買いに来たという
嘘っぽい話もあるパン屋だけど、200年の歴史があるだけあって、私が大衆に惑わされていなければ、確かに美味しい。
邪道と思っていたスライスしたカンパーニュ、今回は買って帰ってみようかなと、だんだんその気になってきた。
でもさ、リンゴパイは焼きたてだからこその美味しさなんです。
ということは、近所のパン屋で焼きたてを出すところを探すのが手っ取り早いかも。
ある、ある。そーいう美味しい店。
美味しさの一番のエッセンスは、その場の空気と気分なのです。
今回、ミーティングする度に日本に旅行したと話す人が増えた。
前から日本旅行は人気が出ていたけど、さらに多かった。
みんな口を揃えて『アメイジング!』と、叫ぶ感激ぶり
食事は美味しい、安い!人は礼儀正しい、街は清潔、東京はエキサイティング!
京都はビューティフル!
そして、ここが笑えた、静かなのよーって驚いていた。
褒めていたんだと思う。
わかる、わかる、住んでる私だってそう思う。
でもさ、フィレンツェやパリも、エキサイティング!アメイジング!
食事は美味しいし、探せば安いところもある、人はわがままだけど、考えようによっては面白いし、町並みは芸術的な美しさ
うるさいのも、BGMと思えば楽しめる。
パリに着いた最初の晩は、週末
ファッションウィークのせいもあり、カフェにレストラン、バーが人で湧いている。
テロ後パリの夜が静かになって寂しかったけど、パリの夜ならではの渋滞までもしている。
いつものパリが戻っていた。
あんなにイタリアを楽しみ、魅了され、イタリアを褒め称えているんだけど
パリに来ると、ノックアウト
見ているだけで幸せで、時間を忘れちゃう素敵な街
フィレンツェや京都、世界中の人が魅了する街に言えることなんだけど
時間(歴史)と感性(先祖)とが創った、まさに人類の遺産なんだと思う
日本もそう。
歴史が培った、礼儀正しさや静かさ(大人しさ)はもうDNAとして備わってる。
これは、無くさなくてもいいし、むしろさらに長けて、外国人たちを驚かせてやれ!
今更「おもてなし」なんて考えなくても、充分日本人は外国人を喜ばせてる。
2020年のオリンピック、やり過ぎないでほしいよ
人間は、親切にも優しさにも慣れてしまうから、当然と思って受けてしまう。
特に、日本人が静かなのは、交渉しないで済む社会だから、
なので交渉に慣れてない。
この人たちは、ひとたび隙を見せると、交渉し始めるので要注意。
曖昧さを嫌うし、曖昧な事は有り得ない、イエスかノーかなのです。
日本は「おもてなし」よりも、白黒はっきりする事が大事かも
静か〜に、ゆっくりとYES or NOを言うと、結構効きます。
しかし、気が重いねー、オリンピック、、
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