ヨーロッパでは、マダム達の素敵さにほれぼれする。
特にパリはさらにランクが上がる
マダムとは、日本でいう「ご婦人」もしくは「奥さま」や「ミセス」だが、日本のご婦人方との違いは、若い子達が霞むほどに華やか、そんな妙齢のマダムたちでヨーロッパは溢れかえっている。
マダムたちは、大ぶりのアクセサリー、ジュエリーやゴージャスなウォッチ、
ヘアスタイルはエレガントにまとめたり無造作でも熟練したヘア
上質な洋服に迫力のあるサングラスなどが、まあ良く似合う 。
最近のファッションの世界では、80年代90年代をリメイク、その時代はゴールドなどの光り物や派手なプリントものが流行した。
光り物や華やかなプリントの特徴は、そこら中の光を集めてキラキラとしてしまうので、若くてナチュラルにキラキラした若い女性には、やりすぎになってしまう。
光り物などの華やかなアイテムやプリントは、マダムの方が似合う。
でも、若い時は、なんでもござれ!で、恐れずに楽しんで、自分を見つけるために色々と楽しむのが良い。自分を知ってこそ、自分を光らせてくれる着こなしを見つけるのです。
その過程があってこそ、マダムには光が良く似合うのです。
花に例えるならば、まさに散ろうとする前の、花粉やら香りを撒き散らし蜂を誘わんとするその時期、どうせ散ってしまうなら長く咲いていたいもの。
女性として生まれたからには、老いる前に、今まで着たこともない華やかな服や、身につけた事もないアクセサリーをつけないでは人生を終われん!
迫力マダムを見ると、自分もいつの日か着飾ってやる!と、変な意力が湧いてきてくる。
ゴージャスなマダムだけではなく、ナチュラルでシンプルなマダムももちろんいますが、、
洋服を扱う仕事をして、しみじみと感じることは、日本での女性服での年齢層ターゲットとヨーロッパの年齢層ターゲットの幅の違いを感じる。
日本のストリートは20代~40代は流行を楽しんでるが、子供たちの世話から手が離れ始めた50~70代になると、奥さまっぽいエレガント服か女性らしさを忘れたラクな服姿のおば様達で占めてしまう。
パリの女性は違う。
その人それぞれの年代ごとではなく、それぞれの人生を語れるように装いが変わっている。
この女性はこういうスタイルなんだなと分かる。
まさに、それがスタイリッシュ。
装いが、自分が生きてきた経緯の明かしと思うと、自分の様子をよく鏡で見つめて装いを意識しなければと思う。
成れの果てと思うような、恐ろしい事にならないように、慎重に慎重に、自分を見つめていかねば、、
子供服もそう。
ベビーにヨチヨチ世代、小学生の低学年に高学年、そしてティーン、数年ごとに、子供たちの様子は変わる。
子供たちは、大きめを着せず、その年齢にあったスタイルの服を着せてる。
私たち日本人はどうかしら?
すぐに着れなくなると、もったいないから、大きめのワンサイズ上にしがち。
でも、ぴったりの時に、似合わなかったら?
子供たちが、どんな風に変わっていくかなんて、わからないもの。
その服が、実はとてつもなくその時の可愛らしさを引き立たせる服だったとしたら?もったいない!
ヨーロッパの子供達がジャストフィットな服を着ているのは、その子によく合う服を着ているから。決して、贅沢ではなく、その時を楽しんでいる。
日本はまわりの国と比べたら、とても裕福なのに、街中の子供から大人まで、みんな同じような格好、無個性でつまんない。ちょっと人と違う格好をすれば、目立ちたがり屋か個性派と思われる。
ヨーロッパの人たちは、日本に来れば、みんな目立ちたがり屋になってしまう人ばかり。
目立ちたがり屋と言われそうな格好って、結局は自分発信なのです。
私はこーいう人なんです、こんな人生です。ってこと。みんなが、こーなれば、いちいち他人のことなんて構わなくなる。まさに、人生謳歌。楽しそう!
今回のフィレンツェでの同行者の関西人、初ヨーロッパでした。
初日に、何となく呟いた言葉がこれだった「あれやね、小さいことには気にせんのやね。おおらかっていうか、いい加減なんやね」
そうそう、こっちくると日本の常識が覆される
「こっちの女の人達は、下着が見えても気にせんのやねー」そうなのよ!だから、見えてもよい、ステキな下着屋さんがたくさんあるのよー
色んな発見を口にだす度に、聞いてる私はうんうんと頷いてしまう。
出発直前まで体調を崩していたのに、誰よりも食べて、ワインも一番飲んでいた。
「おかしいわあ、日本では、胃腸が弱いからこんなに普段は食べられへんのに、よお食べれるわあ〜、なんでやろぉ。なんでやろぉ」
ちょっと待って、それ、ストレス溜まってたんとちゃう?そのストレスの原因が、こちらに来て分かったかもしれないよ!
「新しい世界にようこそ!」と、私は言いたい。
もしかして、自分が分かっていなかったのかもしれない。
みんながみんな、同じような格好をしたい訳では無いのかも。もしくは、その生き方で良いとは思っていないのかもしれない。
自分らしさを模索している女性達が日本には沢山いるのかも
だとしたら、色んなタイプの服を揃えなければ!
責任重大!
初ヨーロッパの彼女、帰る際に「なんだか、全然疲れなかったわあー。」と言って、毎日すごく忙しかったはずなのに、元気になって日本に帰っていった。
そんな風に、元気になる服を探そうと思いました。
新しい世界のお洋服、見つかるといいな。