オッティには大人の服も販売しています。
もちろん、子供服同様に現地で探してきます。
当初は子供服専門店でしたが、子供たちが卒業してしまうと、せっかく仲良くなったお客様たちとも会えなくなる。
そんななか、大人になった娘さんのお洋服を探し続けてくれる方達がいます。長くお付き合いを続けられたおかげで、悩みの多いティーン世代や仕事を始めた子達とも触れ合え、毎日新鮮。
また、日本人は小柄なので、大人服として子供ブランドを見に来る方も。
来店してくれるお客様達の共通点
「どこへ行っても欲しい服が見当たらない」と言います。
日本にはこんなに洋服が沢山あるのに?しかも、お手頃です。
お手頃にするには大量に生産しないといけない、そして買ってもらう事を前提に沢山並んでるってことは、実は同じセレクトを好む消費者を前提にしないとなかなかメーカーも作れない。
必然と同じような服を着た人達が街を埋めつくしてしまう。
その流れに逆らう、唯一無二を探す強者たちが自然とお店に集まってきたように思います。
改めて、子供たちの服にこだわる強者たちは、もちろん自分たちのスタイルもあり
「私たちのは?」なんて、言われ始めてしまった。
そして、お店と共に私たちも歳を重ねると、あら?自分たちの服は?せっかくだから、お客様も喜んでもらえることだし、私達も着る前提で仕入れてみよう。
そんな流れで、大人服も少しずつ増やしてます。
若い子達とは全く違う、大人の私たちの服
いざとなると、奥が深い!
年齢を重ねるごとにだんだん着る服が変化してきた。
若い時に似合っていた時の名残が残っているためについついうっかり慣れ親しんだテイストを買いそうになるけど、鏡の前にたつと「あれ?」となる回数が増えてきた。
そんな時が装いを考え始めないといけない時だと思います。
ここパリに来て、女性達を眺めると、日本ではなかなか感じない、どんな人生を歩んできたかを想像したくなる女性達が多い。
自分の人生を歩んできたというスタイルを伝える装いです。
日本女性ははたしてそんな装いをしているでしょうか?
みんな似たような格好してるし、街を歩けば黒のオンパレード
特に黒パンツが曲者!悪者です。
黒のパンツが万能と思ったら大間違い!
パリの街で素敵な黒の装いをしてる人は沢山います。
大抵が、シルエットが素敵だったり、素材感が上質
ナイロンや化繊のとりあえずの黒がいちばんダメ
シルエットに凝っていない素材もいまいちの黒のパンツこそ足を短くさせるし、色合わせでいったら万能ではない
あるスタイリストが
どの国の選手でもフィギア選手のタイツはみんなベージュ
黒は足を短くさせるから
と言ってました。
その通り!
とりあえずの黒パンツは、特にアジア人に多い
とりあえずの「黒」はやめようと痛感しました。
同じ黒を選ぶならば、シルエットが気に入ってあえての黒
シルクや麻の質感を楽しみたいあえての黒
そう、「あえて」!それが大事
旅行の荷物での洋服選びで自分のスタイルや今の好きなものがより分かります。
手持ちのものをまず全部見渡すと、必要なものも見えてくる。
私の場合
夏ならば、一枚で様になるワンピース(夜の食事にも行ける)
さっと羽織って
すべてがまとまるジャケットやコート
シルエットのよいのが前提でシワが気にならないリネンなどのパンツやスカート
トップスもジャージもしくはリネンがベスト
足元は夏ならワンピースに合うサンダル
スニーカー、そしてレザーのシューズ(オペラシューズでもローファーでも好みで)
などなど
この時、とりあえずしかなかったら、新しいアイテムが自分のクローゼットに必要だと気づきます。
とにかく好きな自分になれて、そして着ていて気持ち良いのがいい。
要は「似合う服」を知ることが大事なのです。
歳を重ねると、似合う服は明らかに変化する。
昔から好きな服にいつまでもこだわらず、新しい好きを見つけること、それが新しい自分の「似合う服」
フランス女性が歳を重ねるほどに輝くと言われ続ける理由は自分を見つめているから
もっと鏡を見つめる事を増やすべきなんだとパリの女性達を見て気づく。
日本人だから、とか思わずにまずは真似から入ってもよいように思う。
メトロで素敵な日本人の老マダムがいました。
細い上質なハイゲージの半袖ニットは薄いグレー、そしてスカートはリネンで膝が見える(フランス的!)
ふんわりしたタイトで色はちょっと光沢感のあるサンドベージュ、足下はラメが入ったベージュのスニーカーでした。
髪はシルバーグレー、短く整えてます。
歳を重ねるとエレガントな光沢感のある色目が似合うと気付かされました。
今まで背伸びをして買ってみても、なかなか似合わなかった色だったので分かって嬉しい!
また上質なハイゲージニットって、歳を重ねた女性達にとても映える。
ミッソーニやソニアリキエルの上質なニットアイテムがいつまでもマダム達に支持されるのが分かってきた。
ほんの数日で色々見えてくるんだけら、パリの街は凄い!
戻ったら、我が店の強者たちが満足出来る品ぞろえになるようにここパリでただいま修行中です!
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