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展示会報告 フィレンツェ編 vol.２

Pittiの2日目。朝、外に足を踏み出したら、気温がグンと下がった事に気付きました

山から下りてくる風が冷たい！

寒気が降りてきたような気がします。陽があると気付きませんが、風が吹くと、寒い！

Pittiの中は暖房完備が整っているので暑いですが、出入り口の近くは寒いので、ダウンやコートを着て働くスタッフが目立ちます。

パリでも、フィレンツェでも感じましたが、そんなに寒く感じなくても、みんなの防寒ぶりがすごい。

昨日まで大げさに感じた彼らの服装に納得

気温が下がると、半端ない寒さが始まってきた序章曲が聞こえてきます。

ファーのコートに、ロシア人のようなファーの帽子。

たっぷりファーのついたダウンのフードもすっぽりとかぶる彼ら

肉食動物に囲まれてしまったみたいな子うさぎのように、ぷるぷると震える私。

しかし、去年の極寒のパリで、セールだから勇気を出して買ったカシミアのセーターを着ているので、今年の私はちょっと違う

彼らと比べて小ささは変わらないが、うさぎといってもチンチラウサギのようにムクムク暖かく寒い場所でも動き回れます！

今日の寒さで、カシミアの暖かさを本当に実感できました。

風が吹くと、カシミアを着ている上身頃だけが、風を感じず暖かい空気に包まれています。しかし、首や耳が寒い

去年よりも寒いので、皆がぐるぐる巻きに顔まで覆うようなカシミアのマフラーが欲しい！

展示会を回っていて、ニットをついつい手に取ってしまう自分がいて、危険

来年の冬が、今年のように寒いとも限らないし、世界中温暖化だし、、、でも、急にデイアフタートゥモローのように、氷河期が降りてきたりして、、

と、二日目は昨日の頑張りで体中の筋肉痛のせいで、頭までちょっと変？

CdeCもかわいい♪でも。ニットは薄い。ん？ちょっと待てよ、秋に薄いセーターがとても喜ばれているはず、、

と、かなりこの寒さにすっかり防寒モードになってしまい偏った商品を手に取ってしまいそう

CdeCなどのパリブランドは、ピッティの混みで混乱がないよう、パリのショウルームでじっくり見に行く事になりました。

あー，良かった。これで、間違ったセレクトは回避できます。

毎回ここはすごい人気。パリらしいシックでエレガント、そのうえカジュアルプライス服なので、納得

展示会の終わる５時頃は日が落ち始め、さらに気温が下がりました

Pittiでもカシミアオンリーのニットブランドがあるように、イタリアのカシミアはトップクラス。

フィレンツェの街にもカシミアショプが沢山あります。

明日はさらに寒いよーーと、呪いの言葉のように色んな場所でささやかれた私

ふらふらと呪文にかかったように、街に出てカシミアショップに足を踏み入れました

観光客相手のカシミアショップでセーター２枚で50ユーロ（6,000円）みたいに驚く安さのところもありますが、薄いし中国製

日本のユニクロのカシミアもそうですが、普通の寒さでは満足しますが、マイナスの世界になると威力の弱さを知ります。

私が探しているのは、生粋のイタリア製で、肉厚であること

実は、毎晩通い詰めているレストランの向かいにひっそりとカシミアショップがあるのをチェック済み

毎回、もう閉まっている時に通っていたので、今回仕事が終わり、荷物をホテルに置いてそこへ向かいました。

まともなお店は７時30分までに閉まるのが基本（その時間以降もやっている店はたいがい観光客相手なので、イタリア製じゃないと思って間違いない）

狩りに行く気分で、アルノ河の向こう側のカシミアショップへ走りました。

初めて足を踏み入れるそのお店は、上品なてっぷりとしたイタリア人のおばあちゃんが店番のお店でした。

向かう途中、怪しいカシミアショップでカシミアを手にしたり、首に触れてみたので、このお店のカシミアの上質さはわかる。

しかし、この時期はセール！30〜40%オフです。おばあちゃんが首に巻いたカシミアのマフラーが、長い使用で毛玉で目がつまっているのを見て、暖かそうと思いました。

ニットの毛玉は当然の事、でも毛玉の出来具合が問題。水玉のようになるのは、目がつまってない毛糸で、きちんとよられた毛糸ならポロポロしません。

光に射してみると目のつまりが分かります。

一番暖かいマフラーを！と、リクエストすると

通常のカシミアニットの５倍の糸を使った、リブ編みマフラーを出してくれました。

もちろん、包まず首に巻いてそのままお店を出ました。

暖かい！軽い！まるで、遠赤外線を首にまとっているようです。

グラッツェ　ミッレ！カシミアおばあちゃん！

風が吹く度に、暖かさを実感しながら、二日目の晩餐に向かいます。

そう、今夜もマンジャーレ！！です。

では、チャオチャオ

 

 

 

 

 

展示会報告 フィレンツェ編 vol.１

フィレンツェのサンタマリア駅からほど近い、ピッティ要塞の中で年に２回

開催される「Pitti Bimbo」展示会が始まりました。

子ども服業界のメーカーやプレスにバイヤー、様々な人達がこの小さい古都フィレンツェに集まってきます。

イタリアが主催国とあって、イタリアが主ですが

北はイギリスにベルギー、デンマーク。南はスペインと、ヨーロッパ中のブランドが集まります。

初日は膨大な出展数と沢山の人に翻弄され、なかなかペースを掴みきれず、毎回目が回ります。

既存のブランドに年始の挨拶や、気になっているブランドを見に行ったり、

新しいブランドを見つけてみたりと、もちろん一日目にはそんなにこなせませんが

めいいっぱい一日目は動き回ります。

今年の様子を掴みきれないまま、一日目があっという間に終了。

オッティでのメインブランドのひとつになりつつある「Bellerose」はもちろん初日に行ってきました。

マラソンに例えると、まだ10キロ目といった所かな？

（でも、ここいらが一番きつい！頑張りすぎると二日目には、ミイラのようにヘトヘト、、）

冬の定番、Giessweinももちろん行ってきました。Hot newsは、マントを164センチまで作ってくれることです！

明日の２日目の昼前後には、折り返し地点に行かないと、３日目の最終日にへこたれてゴールできません。

Bellerose、次のシーズンは16才サイズが復活していました♪

自分たちが着たくなるようなアイテムも沢山あり、このブランドのボリュームの多さに圧巻です。

boysラインがレベルが高い。ニットやジャージにスエット、ツイードやツイル。

素材の多さも魅力のひとつです。

ベビーからよちよち歩きの子供の味方「Berlingot」や、オシャレ心を満足させる「Gold」

新しいブランドの「CdeC」や「Glevi」「Malvi」、まだまだブランドが沢山、、、

だんだん焦ってきました。

ということで、今晩もエネルギー補給のイタリアンをたっぷり食べて、明日に備えます。

フィレンツェに来る、私たち日本人も日本中から集まります。

ピッティの時にしか会えない知人も多い。毎晩、前回のピッティ以来の晩餐会です。

昨晩も食べて美味しかった、アーティチョークは外せない！トスカーナハムやオーソブッコなど、郷土料理を楽しみ

半年ぶりの再会を祝って、2006年のトスカーナの赤ワインを皆で飲みました。

とても香り豊かで、やわらかい優しい味で美味しかったです。

レストランを見回すと、ほとんどがピッティ組。

世界各国のグループが、おなじようにトスカーナ料理を囲んで、半年ぶりの再会を祝っています。

みんな笑顔で、ワインを飲み、よくしゃべりよく食べて明日も仕事とは思えないはしゃぎぶり

イタリアって、元気いっぱいもらえます！エネルギーをたっぷり補給できました！

明日も、頑張ります！

では、チャオチャオ♪

 

フィレンツェ到着

パリからフィレンツェは、空路で２時間少々です。

午後14時に到着。フィレンツェへの飛行機は小型便なので、毎回ドキリという揺れを経験します。

自分の変な習性なのですが、飛行機に乗る時決まって運の強そうな乗客（身勝手な個人的判断で）を見つけて

「あ、こんな方がアクシデントに出会うはずがなさそう」と、感じて安心させるクセがあります。

今回も、一瞬揺れたとき、ぜんぜん揺れを意識せずべらべらとしゃべりまくっている楽しそうなマイペース韓国人グループがいました。

乗務員の注意も我関せず、i phoneを起動させたり、機内を歩き回ってグループの写真を撮ったりしている、テンション高い若者グループを見て、「悪運強そう」と、勝手に自分に勇気づけてフィレンツェまでの心の支えにしました。

無事に、定刻に到着。

フィレンツェの空港はとても小さい空港。麻薬犬が一匹、毎回出口で荷物検査をしていて、近づくたびに、本当に嗅いでいるのかな？と、思うくらい、適当で平和なローカルな空港です。

フィレンツェはあいにくの雨。傘をささないとちょっと濡れるくらいの雨でしたが、案の定ヨーロッパ人の大半は濡れながら、普通に観光してます。

気温はここも少々高めですが、週末にかけてパリ同様にフィレンツェも気温が下がる予報。。。

明日からの、仕事前の一時のフリー時間。

フィレンツェは、日本で言う京都みたいな古都なので、世界有数の観光地です。

なので、ベタな出店や伝統的なお菓子や工芸品の土産店が沢山。（ここで言う、ベタな店とは、何十年も変わらない土産物を売り続ける店との事）

パリや他の都市では、怪しくて目も留めない代物も（絶対に、中国製だと思う土産物や、ブランド品を所狭しと並べる怪しい出店等）ついつい楽しんでみてしまいます。

その理由は、パリとは違い殺伐した空気もなく、日和見っぽい空気がそうさせます。

要するに、フィレンツェってのんびりしているのです。

毎回、ついつい足を運ぶ、部屋着やレースを扱う土産店があります。

そこでは、冗談みたいにレースをデコレーションケーキのような飾りがついたネグリジェが赤ちゃんから大人まで扱います。

しかし、そのネエグリジェ、小さい女の子に見せるとまるでおとぎの国にでも迷い込んだか？又は、ガラスの靴でも見つけたかの様、テンションが高くなるすごい代物なのです。

大人だと、往年のイタリア女優のようなすごいセクシーな部屋着です、、、

小さい女の子に（小学校までかな？）おすすめのお土産です。

フィレンツェは（イタリアはどこも多いのですが）レースや、刺繍の施した室内着やスリッパ、テーブルクロスやクッションカバー、ゴブラン織りの土産店には、お屋敷か？と思うような大きな房のついたカーテンや壁掛けの店などが多い。

どれも、時が止まったかのような、昔っぽい（というか伝統的な）様相の店で、フィレンツェの街にぴったり

ついついその場の空気にやられて色々購入した経験があります。

なんで買っちゃったんだか？と思うような、デコラティブなクッションカバーや、メディチ家みたいな家に住んでるのか？と、勘違いしそうな、ゴブラン織りのテーブルセンター

ディズニーランドで締め際の最後のお土産屋さんで、ミッキーの大きなぬいぐるみを買ってしまい，家に帰ってから我に帰り、なんて家にそぐわないのかと思うのとちょっと似てます。

そう、この街にあるから似合うものなのです。

もうそういうものは買わずに、眺めるだけですが、フリフリの室内着だけは小さい女の子のお土産を頼まれた場合は買ってしまいます。

ディズニーランドで、白雪姫やオーロラ姫に変身して喜ぶように、このデコレーションケーキのようなネグリジェで、女の子をおとぎの国に連れて行く様を、何度も見てきたので、フィレンツェでお土産を探していたらおすすめします。

今夜はいつものお気に入りのレストラン、夜の便の到着の方達が悪天候でボローニャに行ってしまったと知ったのは、夕食を始めた時でした。

自分たちは昼の便だったので、難を逃れましたが、山間にあるフィレンツェでは霧が出やすいのか、よくある事

同宿の知り合いの方がその便に乗っていて、深夜にバスでフィレンツェにようやく到着しました。

明日から、展示会が始まるので、疲れた事と思います。

でも、事故が一番怖いので、無事の到着を皆で深夜に喜び、眠りにつきました。

明日から、展示会のスタートです。

どんな出会いがあるか、楽しみです。

チャオ　チャオ

パリ到着

日本からパリの飛行時間は直行で約12時間、パリに16時に着きました。

天候は曇り、気温は８度、思ったより暖かい

今回は、いつものホテルの予約がとれず、新しいホテル

最近、空港からのタクシーのはずれも多いし、初めての場所はちょっと不安なので

ホテルの送迎サービスを少々割高ですが、依頼してみました。

インド系のおじさんがゲストの名前入りのプラカードをかかげ、待っていました。

なんだか、久しぶりにツアー旅行でもしている気分

なかなか、快適なきれいな車で満足。しかし、流れる音楽はインド

マイペースです。外国に来たなーと、こんな所で実感します。

ホテルに到着。外から見る、パリのホテルの外観は決まって素敵。でも問題は、中身

あらかじめ、ネットで部屋をチェックしていたので、だいたいの様子は確認済みですが、実際見るまではわかりません。

プチホテルなので、荷物を運ぶポーター等はもちろんいない。自分で運びます。

鍵を渡され、2階の部屋とのこと。エレベーターを探していたら、フロントの女性が笑顔で指を上に指します。

何と、リフトは階段を上がった2階に、、、

大きなトランクを抱えているので、フロントの女性が見かねて手伝ってくれました

ネットではこの事はチェックできなかった！

荷物の多い私には、ちょっとこの環境は減点かなと、思いましたが、部屋に入るとその減点もカバーされます。

こぎれいで、バスルームも清潔だし、タオルも柔らかい

ネットで見ると、すこしカントリーテイストに感じましたが、ごてごてしてないウッディな感じも落ち着きます。インターネットもつながる。

お風呂のシャワーのお湯の出具合もGOOD。ちょろちょろで、湯冷めする心配はなさそう。

今夜は、一泊するだけで明日にはイタリアへ移動なのですが、週末にはこのホテルにもどり、長逗留。

うん、この雰囲気なら、満足です。多少の不便は、ご愛嬌。

今夜は、長いフライトの疲れをゆっくりとり、明日はフィンレンツェです。

これから、またヨーロッパ展示会ブログ、おつきあい下さい。

アビアントー

 

寒い冬を乗り切るには

冬に突入しました。毎朝、クローゼットを開けると、暑かった秋に活躍した夏の名残服と最近まで重宝していた薄めの秋服

そして、急に寒くなったから慌ててだした冬の服。クローゼットは大混乱。

子ども達の服や自分の服に、毎朝、天気とにらめっこしていましたが、とうとう冬服だけを着る季節になりました。

今年買った冬服にコートを合わせてみたら、袖が太いので袖周りが合わない！

可愛いから買ったはいいけど、コーディネートがなかなかしっくりこない？等、毎朝悩んでいます。

 

極寒のフランスから友人が戻ってきました。

1945年以来の大寒波が訪れているとのことで、最低気温がマイナスの日が続く今のパリ。

暖流の影響で、雪は年に数回しか降らないのが常なのだが･･･もしかすると、今年は結構降るかもしれないとのこと。

地面は凍結していて、ちょっとした転倒事故が多発。

フランス帰りの友人曰く、パリに住んでいる友人から、日本から送ってくる子ども服でどうにも扱い方が分からないものがあると相談を受けたそうです。

そのアイテムが『レギンス』

日本では、デニムの次に必須アイテムに躍り出た『レギンス』ですが、意外とヨーロッパでは余り見かけない。

チュニックにレギンス，スカートにレギンス，これって日本独特の流行のようで、パリで見かけると大抵、日本人旅行者。

フランスでは日本で見るようなコーディネートには使用されていないようです。

子供の『レギンス』姿も、確かにみない。

よくよく考えてみたのですが、理由は「寒さ」にあるのではないかと思いました。

「実用性」を重んじるフランス人、夏もボトムは天竺ジャージより丈夫で長持ちするコットン布帛素材が主流のように、冬は暖かさをとり、断然パンツ派です。

冬はウールやコーディロイ，コットンツイルのロングパンツをはいている子達はたくさん。

スカートの場合は、タイツにブーツもよく見かける。

 今年のパリは大寒波だから、さらにレギンスの使い道はないだろうという事で、ズボン下として履くようにというアドバイスが一番。

 とはいえ、さすがに日本も寒くなってきました。

↑あったかい、ホットワインも外で売ってます

暖かい「ボトム」や「インナー」がないことに、朝に気付きませんか？

 寒くなると、冬眠という訳にはいかないから、楽しく外出できるプラスアイテムは重要です！

そこで、暖かい着方をレクチャーします！

１、上手に重ね着する

肌着は吸湿発熱繊維もので伸びが良い、ぴったりサイズ

そして、洋服はサイズにゆとりをもたせ、空気の層が出来るような重ね着が重要！

２、首，手首、足首を暖める（マフラー，帽子，靴下）

３、お腹と腰を冷やさず

４、効果的な素材選び『保温素材』を選ぶ

保温素材とは『羊毛，シルク，カシミア，アクリル，ポリエステル』

５，防寒コートはウールなら目のつまったしっかりした生地、ダウンなら側生地が空気を逃さない素材である事が重要

以上が防寒効果を得られる着方です。

すごーい寒いマイナスの世界で、頭，手，足が寒いと、意識が遠のいた経験があります。

帽子やマフラーにブーツ、手袋は絶対必需です！！

そして、おすすめ暖かアイテムは、薄くてもやっぱり暖かい、『ウール』『カシミア』等のセーター類

伸びがよく、保温に優れて、何よりも吸湿性に優れているので、天然素材はすばらしいのです。

そこに、ポリエステルやシルクを組み合わせると、本当に暖かい

シルクやポリエステルのスカーフが、寒い地域のヨーロッパ人の方がよく身に付けているのに、納得です！

シルクって、暖かいのです！

ヨーロッパ人のように、穴が開いても，繕って大事に長く愛用すれば多少の高さも買いです。

どうぞ皆様，以上を参考にして寒い冬を乗り切り、楽しい冬を過ごしましょう。