来年早々に仕入れの為にフィレンツェとパリに行きます。
子供服の展示会がこんな魅力的な街で開催されているなんて本当に幸運です。
フィレンツェは街を歩くだけでイタリアルネッサンスを肌で感じられ
パリは美しいものや上質なものに対しての美意識の高さに毎回圧倒されます。
パリでお気に入りのスポットに「パリで最大の蚤の市、クリニャンクール」があります。
地下鉄駅「Porte de Clignancourt」(4番線)から降りて、まっすぐ歩くと
観光客向けのお土産や衣料品などが売られている市場が並んでいます。
その通りを抜けると(ここ辺りは無視しないと奥にたどりつくまでにお店が終わっちゃいます!)高架が見えます。
高速道路の高架橋を越えた向こう側に本物のアンティーク街が広がります!(すぐわかります!)
半日では見きれない広さなので、2日以上は必要な広さです。
仕事では時間がなく行けないのですが、今回はパリで市場調査の時間をもらえましたので何年かぶりに行こうと計画中。
古着やアンティーク、ガラクタから骨董にデッドストックなどありとあらゆる品物がひしめき合ってます。
1950年以前のホテルや食堂での制服やエプロン、テーブルクロスや銀食器やカトラリー、
お屋敷を改築する際に入らなくなった柱や窓枠、カーテンやシャンデリア、庭にあったと思われる大きな石の彫刻
20世紀はじめにタイムスリップしたみたいで本当に興奮する楽しさです。
一緒に同行してくれたパリ在住の方のお気に入りは「ライター」の専門店
昔の紳士達は会食の後、葉巻を吸いに喫煙室で語り合うのです。
そんな時に美術品顔負けの細工がしてある銀のライターや宝石が入った宝飾品のようなライターを使うらしいです。
もうひとりの友人は「リネン」好きで、ホテル等で使われていた刺繍が施されているリネン等の
未使用のデッドストックに夢中
私は、同じデッドストックでの「ボタン」や「リボン」「レース」に夢中になりました。
その時に買ってきた、デッドストックの洋服やアンティークの小物はディスプレーしてお客様の目を楽しませています。
パリの街は古くて魅力的な街並がふんだんに残っているので、よりいっそう古いものの魅力がひきたちます。
ばらいろのぼおしのデザイナーも大のパリ好き!ファッションとパリは密接ですものね。
東京では、原宿や青山、代官山がちょっと前まではパリみたいにひっそりとした空間があって素敵でした。
1980年代はデザイナーズブランドが大流行、子供服の世界では「シャーリーテンプル」などが目立っていました。(オッティでも80年代〜90年代は取り扱っていました。)
青山界隈にはマンションの一室から身を起こした「マンションメーカー」がたくさんひしめき合ってましたが
そんな中「ばらいろのぼおし」は青山の木造一軒家。
建物の入り口には大きな木があり、うっそうとした緑の中に建つ木造の2階建てのアトリエ兼事務所はまるで絵本の中に出て来る魔女のお家のよう
立て付けの悪い扉を開くと、ばらいろのぼおしの作品が所狭しと身動きができないほど飾ってあります。
その建物は残念ながらたて壊す事になり、今は神宮前のビルに移りました。
デザイナーいわく「明治通りの並木道の緑が窓から見えるので決めた」そうです。
ビルの中とはいえ、フランスから仕入れた窓枠や扉が取り付けられ、もちろん身動きできないくらいに作品が飾ってあります。
あの、原宿の一軒家のイメージは残されています。
ばらいろのデザイナーが好きな街もパリ。「東京も大好きだけど感性を磨く為にも行かなくちゃね」とよく話しています。
今回の福袋の一つで25年以上取引を続けている「ばらいろのぼおし」のレアな子ども帽子も作成する事にしました。
5年前からレディースへ転向してしまい、こども部門は休止状態
オッティでは限定で定番コレクションやアーカイブコレクションから少量を作成してもらっています。
大好きなコレクションはやっぱり今も昔もずーっとあるものばかり
デザイナーの心がふんだんに感じるし、なんといってもあの昔の木造のアトリエを思い出させる暖かみがあります。
ぜひ、今回の福袋はお帽子苦手な方にも買ってもらいたい!
お帽子は、気軽に楽しめるおしゃれツールだってわかってもらいたいから、、
年が明けたら、フィレンツェとパリへ行きます。
私たちもオッティのお洋服を楽しみにしているお客様達の感性に響くよう、たくさん吸収して行きたいと思います。
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