今回、必ずディナーをするトラットリアが、残念な事に3日間全滅!
一晩も予約が取れませんでした。
この時期は観光客が増えるバカンス時期でもあるので、いつもより早めに予約を取るべきだった、、がっくし
なので、ホテル近くのお肉料理が自慢のやや老舗のリストランテに行く事に、、
ここは、フィレンツェにまだ詳しくない頃に、ガイドブックで美味しいと評判で入ったのがきっかけ
ピッティ開催時は連日満席で、予約しないで入るのは困難な店だった。
前回の冬に久しぶりに入ったら、予想と違い空席があった。
展示会時期に、満席じゃないなんて意外!
今回も、もしや空いている?と、予約しないで入店したら、案の定すんなり入れた。
ラッキーだけど、混雑していた頃をしっているから、なんだか複雑、、
ここはそれなりに美味しいけど、少々割高であるのと、昔ながらのオールドスタイルのリストランテなので
蝶ネクタイとスーツ姿のカメリエーレがいます。
イタリアの飲食店は、格式順に
1、リストランテ 2、トラットリア 3、ピッツァリアとなります。
(日本でいったら、1、料亭 2、食堂 3、うどん屋そば屋)
居酒屋は別カテゴリーで1、オステリア(高級)2、バール(庶民的)となります。
フィレンツェは観光客目当ての街なので、当たり外れがかなりあり、リストランテでもたいした事ない所が多い。
逆に、リーズナブルでリストランテ並みの食事を出すトラットリアもある。
そういうトラットリアは魅力があり、地元の人たちにも人気集中です。
私が毎回行っているトラットリアもそのひとつ。
Tシャツにジーンズの人たちが給仕をしていて、カメリエーレもソムリエもいないし、
目の前でお肉を切り分けるパフォーマンスがある訳ではないが、別に味には影響はない。
なので、ここ最近はすっかり、地元人も納得のトラットリアばかりに行くようになってしまった。
トスカーナ料理自体が素朴なレシピだし、ワインは本場なので、どこでも美味しい。
私が知らない間に、このリストランテ、、おいしい食事を出しているのに、客が減ってきてしまっていた。
ここは、オーナーのお父さんがお肉を切り分けてくれます。
家族経営のイタリアらしい光景を見れるのが、楽しみのひとつ。
一緒に働いている息子さん、前回の冬にも来た私たちを覚えていて
以前から来ていたというのも知っています。
彼がお店の名前が入った灰皿を持ってきて、私たちにひとつずつプレゼントしてくれました。
「実は、来週で僕たちはリタイアするんだよ!」
聞けば、このお店の権利を全て売却したとのこと
店も看板も店員や料理人もそのままで、オーナーが変るそうです。
「一年は旅行するさ!Facebookで、僕の近況を知らせるよ。」
お父さんは、Facebookも旅行も何もないだろうが、イタリア人らしく気楽にいきそう。
でも、なんだか寂しかった。
3日目の最終日の晩もこのリストランテに行きました。
こんどはお父さんが、前回ももらった事を知らないからか、灰皿を持ってきた。
もちろん、遠慮なくちょうだいしました。
ついでに、キャッシャーに使ってるトスカーナ独特の素焼きの絵皿も売ってもらいました。
「フィレンツェは街をただ歩いているだけで観光が出来るからね。イタリアらしいリストランテで優雅に時間を過ごす観光客が減ったんだよ。」
と、息子さんが言ってました。
このリストランテ、時代に乗り遅れたのか、それとも観光客が変化したのか?
温故知新という言葉通り、古きをたずね、新しきを知るフィレンツェ
50年以上の歴史があり、建物自体はさらに古いこのリストランテで、フィレンツェの今を知りました。
Facebookで近況を知らせるという息子、、
彼の一年間の放浪の旅以降の人生に、乞うご期待です。
前の晩に、ユーロサッカーのイタリアドイツ戦でイタリアが決勝戦に!盛り上がってました。
そして、今晩は決勝!勝てば、1968年大会以来の優勝です。対するエスパーニャは大会初。
ギリシャの次の欧州危機の主役国だと思うと、両国とも応援したい。
「イタリア vs エスパーニャ(スペイン)」です。イターリア!がんばれーー
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