日本を出て10日以上経ち、パリに着いてからは1週間過ぎました。
旅先では朝目覚めた瞬間から違う。
いつもと違う光、聞きなれない喧騒、乾いた空気、日本とは明らかに違う香りが溢れている。
まだ夢の中か?と、錯覚してしまう。
気持ちのよい目覚めと言いたいところだけど、緊張感からか体の強張りがすごい。
仕事でのコリはもちろんだし、たくさん歩き回っているから足も疲れている。
そして、日本とは違うちょっとした小さいイラッが、どんどん積み重なって、気づくと肩や背中が重くなり背中がどんどん丸くなってくる。
そんなんで、朝は腰が固くなり、肩も凝ってることに気づく。
イタリア人はよく言えば陽気、悪くいえば調子がよく大げさ
フランス人はよく言えばエレガント、悪くいえばプライドが高く自分勝手
日本人はよく言えばお行儀が良い、悪くいえば融通がきかず閉鎖的
そんな国民性なんで、イタリアやフランスでのちいさな居心地の悪いことで真面目な日本人の肩や背中はどんどん固くなり凝るんです。
彼らの言い訳がなんともすごい。
料理が遅ければ、食べ終わる頃を見計らい次の料理を準備してるから遅れるんだとか、部屋がいつもより狭いと言えば、前回まではアップグレードしてたんだよと、どれもウソと分かる言い訳をする。
昔、タクシーを予約して最後の支払いで高く請求され、文句を言ったら荷物分だと言われ、同じ徹を踏むもんかと荷物込みの値段だよね?と念をおして乗り込む。そしたら、最後にまた値を上げてきた。
今度の理由は「日曜だから」だった。
最初は腹が立ったけど、2度目はさすがに笑ってしまった。
たまたまなのか、2人ともインド人のドライバーでした。
さすがに、次はそのタクシー会社での予約はやめました。
今回もホテルの部屋がちょっとした不具合があった。
仕事先で思うようにいかなかった。
急な変更や間違えがあり予定が変わってしまった。
そんなんで、小さいイラッが溜まってきて、体がこわばってます。
毎朝ストレッチで体の凝りをほぐすのだけど、精神面の疲れはなかなかほぐれない。
そんな時、精神のコリも一気にほぐれる事が起きた。
朝、仕事前に、山本耀司さんと出くわし、ファッションウィークならではのパリを感じ、一気に気分が高揚。日本と違い、パリでは緊張感ないためとても気さく、距離が近いのも嬉しい。
また、別の日はカフェで隣り合わせになった人と長い時間おしゃべり。いろんな話題に話は広がり、刺激と前向きな気持ちをもらいました。
なので、さらに気分がよくなり、驚くくらいに精神の凝りがなくなった。
そして、しばらくミラノに行っていた友人がパリに戻り、楽しいおしゃべり!
身体のコリはストレッチ、精神のコリはハッピーな出来事や楽しいおしゃべりがストレッチになるのです。
不思議と気分がよいと、前向きになる。
失敗しても後ろ向きにならない。
後ろ向きで行動すると、結果が悪いときの落ち込みようたるは散々なものだから前向きって大切です。
そんなこんなで融通のきかない陰気な日本人でも、前向きになってきた。
イタリアに住む日本の方が話していた。
イタリアでは、その日がうまくいかなかったり、なんだか調子の悪い人にかける言葉、もしくは自分が調子の悪いときでもいう言葉に
「今朝、ベッドから違う足で降りた」という言葉があると聞いた。最初はイタリア人の自分勝手さを思ったけど、今はわかる。
朝や1日の始まりでその日の流れを作れるってこと。ルーティンな毎日を過ごしていると、見過ごしがちだけど、少しだけ自分の朝は始まりに前向きになる行動やエッセンスを加えたくなる。
気分の良い日や逆に悪い日を見つめ直してみるといいかも。
深呼吸をして、今日もフランス人やイタリア人相手に、融通きかない日本人は今日も頑張るぞ!
皆様もベッドから違う足で下りないように、良い一日を!
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