フィレンツェの展示会が終わる前に、子供服業界の人達よりもひと足先にパリへ行きます。
パリはメンズやレディースのファッションウィーク真っ最中
オッティでは、ここ数年、大人の女性達へのお洋服も展開しているため、名残惜しいけど急ぎパリへ
大人服の販売を始めていくうちに、子供服とはまた違う大人服ならではの発見があり面白い。
自分を含め、お客様たちの今や今後の装いを考えるのが楽しい。
で、フィレンツェに戻りますが、フィレンツェでは必ず立ち寄る場所があります。
日本でも有名な「 Officina di Santa Maria Novella 」〜サンタマリアノッヴェラ薬局です。
Officina(オフィチーナ) が 「薬局」
薬局の起源は13世紀、薬局とは別に、修道院に隣接するサンタマリアノッヴェラ教会へと発展します。
サンタマリアノッヴェラ教会の修道院達が門外不出の製法で薬を製造していたのが前身
ここはフィレンツェが誇る、世界最古の薬局なのです。
日本で展開している商品は、香水やポプリにスキンケアやボディケアがほとんどですが、フィレンツェ本店には昔の薬局=メディカルハーブコーナーがあります。
薬草のお酒や薬(健康補助薬品)などが販売されています。
香水やソープやスキンケアは、もとは草花や薬草から生まれたものなので、薬屋さんから生まれたのは自然なこと
このサンタマリアノッヴェラ薬局以外にもフィレンツェにはたくさんの昔版薬局があります。
と言ってもほとんどがハーブハウスというよりお土産屋さんです。
フィレンツェは観光地なので、生活する人用のお店はほとんどなく、観光客向けのお店ばかりなので分かりづらいですが、パリに行くとハーブがヨーロッパ人の生活の中にちゃんと根付いているのが分かります。
わかりやすく言えば漢方のヨーロッパ版です。
でも、日本ではもっと身近にそして生活の一部として漢方の店はなかなかないですよね。
再びパリに話しは戻ります。
パリには至るところに、日本ではあまり馴染みのないハーブ療法的な商品が、薬局と似た様子で「エルボリストリ~薬草店」という名称のお店があります。
1941年からは民間療法になりましたが、昔は薬品としては国から認可がされてたそうです。
もちろん、今でも廃れずに存在しています。
前回の夏、そして今回も2度に渡り、パリで時間を作ってはそのエルボリストリへ通いました。
ちょっとだけど、フランスやヨーロッパの女性像やライフスタイルが見えてきます。
そしてその中に、私たち日本女性達へ生きていく上でのヒントが見つかるような気がしてきます。
最初に触れたように、オッティではここ数年大人服を始めました。
もちろん、日本国内ブランドではなくヨーロッパブランドの女性服です。
大人服になると当然、お客様は母親ではなく女性になり、会話も女性同士の会話になります。
大人の女性達と接していくうちに、子供達が年齢によって似合う装いがあるように
大人の女性達にも年齢によって、驚くくらいに映える装いがあると気づき
そしてそれがだんだん確信に近くなってきました。
また、運よく、年に2回ヨーロッパへ来ることで直にヨーロッパの女性たちをみれる。
ヨーロッパの服を着こなすには、ヨーロッパの女性達のスタイルを知った方がわかりやすい。
日本の女性達とはちょっと違うのです。
そこでまた装いだけではなく、今回のハーブへの話しに繋がります。
大人服を展開するにあたり、エルボリストリはとても良いヒントと新しい発見を与えてくれたのです。
実は、今は大人服の仕入れの最中!
なかなかブログを書く時間が見つからず、今日はこの辺で!
続きはまた次回に