ここ、フィレンツェのピッティビンボは、3日間続きます。
イタリアだけでなくフランス、スペイン、ベルギー、いろんな国のブランドが集まります。
半年ぶりに会う仲間との、情報収集の場でもあります。
よくしゃべるイタリア人達が、そこら中でぺちゃくちゃ。とても、賑やかです。
景気の動向を話しているのかと思ったら、昨夜のディナーの話題だったりします。
私のお気に入りのレストランで、「Ancar」のオーナーやスタッフ達と会いました。
「ここ、初めてなんだよ。おいしい?」と聞かれ、「もちろん!」と、太鼓判を押しました。
次の日あったら、「うん、結構、おいしかったね。」と、なんだかもっとおいしい所を知ってそうな気配。
スペイン人としたら、オリーブオイルがたっぷりなのが好みなのかしら?こんど、ゆっくり聞かねば、、、
フィレンツェでのディナーの場所選びは、みんなの共通話題です。
2日目が始まりました。1日目は、コレクションの様子を見て回るので、本格的なオーダーはなかなか出来ません.なので、2日目は大忙し。
既存の、MaanやGiessweinに始まり、昨日話した「CVM〜コントレヴァンゼマーレ」もいきました。
夕べレストランであった、Ancarもね。
いつもの、ニットシリーズのベストがないので、別注でお願いしました。
今回、人気のあったコットンジャージシリーズはこの度はなかったです。残念!
ようやく、展示会場の空気になれてきたところで、最終日が近づいてきます。
今回、感じたのは、さらに大幅な経費削減。商品に対してではなく、展示会のコストダウン
ブースの華やかさは、昔は本当にすごかった。外に大きなテントを貼って、中に森を再現したり、お菓子の家みたいなのを作っていた事もあります。
ベルギーやフランスの小さなブランドが集まる界隈も、みな自分色を出した展示をしていましたが、今回はすべて同じ機材を使用。
でも、かえって装飾に頼らず、その服本来の個性がわかり、私たちバイヤーには好都合。
ついつい、だまされてしまったりするのです。その場の雰囲気に。
でも、すごく華やかなブランドもたくさんあります。
ブースの中に、まるでリゾートのバーみたいなカウンターで、派手なデモストレーションをしながらカクテルやフルーツをサービスしていたり
DJを呼んで、まるでクラブのような雰囲気だったり、、子ども服といえ、ビジネス相手は大人ですもんね。
遊びを仕事にアレンジするのは、本当に上手。
そういえば、DIESELの東京オフィスにも、ジュークボックスにバーカウンターがあり、スタッフがくつろいでます。
まさに、イタリア的オフィスの発想です。
今回のGiesswein、いつもの年に比べてさらに縮小。レディースやメンズが主流なので、子どもは縮小傾向。
アメリカで人気があったので、アメリカの景気後退で、なかなか厳しいみたい。
ロシアのお客さんがきていて、さらに寒い国にも認められていることを再確認。さすがです。
その、ロシアのお客さんが、今回初めて紹介された男性に「ミスターギースヴァイン!」と、呼んでます。
「?」と、名刺を見返すと、彼の名は「Giesswein」「え?もしかして、息子さん?」
「そう、今回初めてのピッティなんだ。」とのこと。
今回は彼とわずかのスタッフと、現地イタリア人スタッフでの展示会
武者修行かしら?「感じの良い好青年」という言葉は、彼の為にあるような男性でしたよ。
Giessweinの上品さと堅実さが、さらに納得です。
彼も、Giessweinのダッフルやセーターなどで育ったのでしょうね。
そして、関係ないがこの度のピッティでの目立ったひとり、「Mr,Pitti〜ミスターピッティ」
目を見張る、派手なイタリア人バイヤー(もしくは、エディター?)
イタリア人のハチャメチャなゴージャスなファッションは楽しい。
パリでは、そういない。シックという言葉は、まず感じないイタリア。
ゴージャス!ブリリアント!エレガント!ベリッシモ!(きれい!)
私たち日本人には、到底、何百年かけても行き着かない世界だけど、関西方面はいけるかも?
西ヘ行くと、一気に疲れが取れる空気は、イタリアと通じるものがあります。
関西人はみんなよくしゃべる。お店に入ると、しゃべる。タクシーに乗ると、しゃべる。電車で咳をすると、隣のおばちゃんが「あめちゃん、たべる?」と、飴をくれる。
がんばれ!関西!疲れた心をいやす関西、イタリアに行きたくなったら、みなさん西を目指しましょう。
あ、また、話がそれた。
疲れが出てきました。街に出て、イタリア人達の空気に当たってきます。ではまた。
どこからか、変な荒い息づかいが聞こえます。「ぶーぶー」「ぶーぶー」
振り向くと、「ぶーぶー」と、奇妙に大きい鼻を鳴らしながら、私を見つめて離さないブルドッグ
かれを、「Mr.Firenze」と名付けましょう。かなり、彼の姿に癒されました。ありがとう、、
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